2015年12月6日日曜日

新築マンションの広告で気をつけたいこと

 最近の広告はよくできています。

 広告ですから不利なことは書きませんよね。良い部分をクローズアップするのが当然です。
 
 一般に知られていますが不動産の広告表示の駅距離等の計測は180mと決められています。けれどそれは道路距離で測っています。しかしながら駅までの道のりは平たんとは限りません。特に丘陵地に建つマンションでは坂道が介在しますので実際には広告表示の時間よりも1.5倍くらいかかる場合もあります。

 ご自分の足で実際に時間帯を変えて歩いてみましょう。

 バス便の場合には運行本数の多寡、深夜バスの運行状況とバス停からマンションまでの距離などによっては、最寄り駅から徒歩15分の物件よりも利便性が高い場合がありますので、実際にバスに乗り、その利便性を確認して下さい。バス便の地域は比較的価格が抑え目なので、もしかしたら掘り出し物があるかもしれません。

 また、何々駅と何々駅、何々駅の駅が利用可というのは、都心部は除いて、どの駅にも遠い場合があります。
 
 広告、特にチラシ広告にはキャッチフレーズが必ず書かれていますが、例えば「○○の丘に建つ贅を尽くした邸宅のライフスタイル」とあまり意味が分からないのですが、建物は立派だけど、もしかしたら駅からはやや遠い丘陵地に立地するなど裏読みはできますよね。

また、新築分譲マンションは殆どが青田売りですから、販売段階では実際のマンションは立っていないのが普通です。したがって、パンフレット等には「イメージ外観」とかいう文言があるデザイン写真が掲載されています。
 
 この場合、いくらでも加工できますので、本来はメインエントランス前の上空に高圧線が走っていたり、専有部分のバルコニー側に電線がワシャワシャと見えていてもそれは敢えて載せることはありません。

 だから、現地には何度か足を運んで周辺状況を確認し、納得した上で契約するべきかと思います。


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