2015年12月20日日曜日

狭小住宅の将来的な資産価値

(質問)

神奈川県で土地16坪の新築3階建て狭小住宅を購入しました。駅から徒歩3分、3500

万円程でした。階段の昇り降りが大変な為、老後のことを考えると、いつかは住み替え

が必要かと思い始めています。ですが狭小なので、築年数が経ちすぎると、土地の価値

だけで評価され、価値が相当下がりそうで今からとても不安です。 何年程で売却を検

討するのが良いでしょうか?

(回答)

現時点の住宅の売れ筋は、駅から近い立地で総額に割安感のあるミニ分譲の建売住宅で

あり、近・安・小が住宅需要を牽引しているのが実態です。

あなたも、割安感のある駅に近い狭小分譲住宅をお買いになったのだと思います。

現在の景気動向や所得水準を考えると、一般的な消費者の志向であると思います。

このような狭小住宅を購入するメリットは、土地の利用効率がとても優れているという

点にありますし、また駅に近いことから生活上の利便性がとても良いことでしょう。少

子化傾向から居住スペースとして3LDKが確保されるならば、過剰に広い住宅スペー

スは経済的ではありませんね。

一方で、あなたがご不安に思っていらっしゃるように、一般的に間取りの自由性が無い

ので、ライフスタイルの変化への対応力は乏しいでしょう。

厳しいようですが、今は、狭小住宅も需要がありますが、将来的なことを考えると狭小

地は資産価値としては、下落する可能性が高いと思います。なぜなら、将来的には少

子・高齢化により、労働生産人口(住宅需要年齢層)が減少することが明らかだからで

す。ある統計によりますと、2030年以降で人口が伸び続ける都道府県は東京都のみで、

神奈川県においては2020年後半には人口が減少するという予測があります。それでも

他の道府県に比較すれば良い方ですが・・・。そうなれば、土地に対する選別眼は一層

厳しくなるのは容易に予測されることです。

いつ売れば良いのかというご質問にお答えするのは大変難しいのですが、あえてご回答

を申し上げるならば、経済状況が好転して誰でも不動産価格が上昇していると実感する

ような時期(そのような時期が来るかどうかはわかりませんが・・・・)で、かつ建物

価値が十分に認められる築後10年以内ではないでしょうか。

しかし、更地化しなければならないほど建物が老朽化してしまえば、土地が狭小である

ため住宅需要者が感じる魅力は半減することでしょう。

けれど、売らないと決心する手もあります。

現在の住宅はおそらく建売住宅でしょう。建築する側としては一般的な間取りを考え建

築します(効率性を優先しているともいえます)。それは需要者のライフスタイルや考

え方を必ずしも反映した家づくりではありません。今の住宅は「消費財」と割り切り

住み続け、老後になる前に、建替えるという方法、つまり、自分のライフスタイルに合

った家造りを再度チャレンジしてみては如何でしょうか。狭小地のため、一般の工務店

では無理でも建築家といわれる方と住み易い家を再建築できるのではないだろうかと思

うのです。

そもそも、住宅は買うものではなく、造る物なのだから。

狭小住宅が得意な建築家はたくさんいます。創意や工夫によってあなたの価値感やライ

フスタイルにあった住宅づくりが可能だと思います。


立地は悪くありませんので、よくよく考えてみて下さいね。

http://www.professional-eye.com

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