不動産の事故物件とはどのようなことを言うのですか?
独居老人が病死して数日経った物件は「事故物件」に該当するのでしょうか?
一人暮らしの親族が病死し、数日後に発見された家を売りに出そうとした時に、不動産
屋さんに「事故物件だから、値段が安くならざるを得ない」と言われショックを受けて
います。
という内容のご相談がありましたので、ぼくなりの回答を試みたいと思います。
さて「事故物件」とは何をもって「事故」と判断されるのでしょうか?
これ、意外と難しいのですが、
一般には「社会通念に照らして、取引に重要な(心理的)影響を及ぼすかどうか」が事
故とするか否かの判断基準になるのではないでしょうか。
ぼくの認識では、事故とは、建物内での自殺、殺人事件などが該当すると思います。人
が病死することはごく自然なことで事故とは言えません。但し、病死であっても伝染病
でお亡くなりになった場合などには、やはり心理的に影響がある場合に該当するかも知
れませんね。
いわゆる孤独死で発見が遅れた場合どうするのか?という疑問が生じます。
季節にもよると思いますが、死後数日であれば、ご遺体が著しく損壊してしまうような
こともありませんから、忌み嫌われるような事象には至っていないと思われます。
この取引にあたり重要な(心理的)影響を及ぼすかどうかというのは、一般的な人の常
識で考えるべきことなのでしょうが、
なかには敏感な方もいて「なんで契約のときに言わなかったのか!」と業者にクレーム
をつける人がいるため、宅建業者さんとしては「心理的瑕疵」として事前に知らせなく
てはいけないという判断があるのかも知れませんね。
いずれにしても、一般的に考えて事故物件かどうかを判断するのが妥当です。
不動産業界に特別なルールがあるわけでもありません。常識に照らして個別に判断すべ
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